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2023.07.02

ときどきの信州飯田

梅雨の天龍峡大橋

 名勝「天龍峡」は信州飯田にあります。両岸の絶壁・奇岩が美しい景勝地です。かつてはイギリスのビクトリア女王や、日本アルプスの父と呼ばれたウォルター・ウェストンも観光で訪れ、川下りを楽しんだそうです。
 本日は梅雨の晴れ間で前日までの大雨で天龍川は残念ながら濁っていましたが、2019年完成の天竜峡大橋の自動車道の下段にぶら下がった「そらさんぽ」(いい名をつけましたね!)という遊歩道が日陰に抜ける風と川の流れの音でとても爽快です。ちゃんと観光客も来てました。
 天竜川は全国9番目の長さで電源開発の宝庫ともいわれ、戦後にかけて大きなダムが三基ほど建設され、そのひとつである天龍峡直下の泰阜ダム(下伊那郡泰阜村門島)の完成は戦後日本の高度成長を支えることになります。
 当時の建設には多くの労苦が費やされたそうです。そうした中、当社(家業時代)はそのダム建設のために泰阜村門島に氷販売の支店を置いたと伝え聞いています。当時にしてみるとエアコンもない厳しい建設現場に冷たいものといえば氷(天然氷)ということで貴重な潤いとなったことでし
ょう。

〈上〉天龍峡大橋の展望台(飯田市下瀬)からみる天龍峡大橋 撮影 2023/07/02
〈下〉天龍川を横切り天龍峡駅に向かう飯田線 右奥が天龍峡になります
   天空の遊歩道そらさんぽからの眺め 14時10分の電車を待って 撮影 2023/07/02