News

新着情報

2022.02.26

ときどきの信州飯田

南アルプスの三千メートル峰九座

 南アルプスには九座の三千メートル峰があります。北は仙丈ガ岳に始まり南は日本の三千メートルの最南端の聖岳で終わる九座です。信州飯田からはちょっと小高いところに上がればすべて見えます。二月下旬まで寒さが全く緩まず峰々の白さが引き立つ今年の冬です。
 当社では現在地下水の環境や構造を専門家にお願いをして再調査を進めています。この伊那谷中央部の地下250メートルという深層へと辿り着いた私たちが使わせていただいている天然水は一体どのような地球の営みから生まれてくるのか。調査によると今から300年ほど前にこの伊那谷(中央アルプス系)に降った雪や雨がそんな長い年月をかけて深い深い地下に蓄えられた水だそうです。全国有数の花崗岩の基盤の上に水を蓄える層(帯水層)と鉄板のように水を通しにくい層(不透水層)とが何層かに重なり豊かな水を蓄えているようです。誰も行ってみたことのない地球内部の種明かしの進展にわくわくするものがあります。
 42年前に二年間に渡る水選びからこの地下水にたどり着く段階でおよその見当はついておりましたが今日の科学のお陰でより推測の精度があがり、まずもって貴重克つ氷作りの適性度も高い水との出会いにリアル感が増し、改めて感謝の気持ちもひとしおです。我々人類が望んでも自らは作れない大地の贈り物それが水であり土なのだとつくづく思います。

〈上〉飯田市久米(中心市街地から15分)久米ヶ城城址公園  海抜722m 展望台から 南アル
プスを望む 中央は天竜川 写真の左が上流(諏訪湖方面)撮影日 2022.2.26
〈下〉同久米ヶ城城址公園  展望台から 南アルプスを南部 赤石岳 聖岳を望む 
赤い橋付近は時又の街(天竜船下りの港)撮影日 2022.2.26