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2018.05.09

ときどきの信州飯田

新緑のグラデーション

 早い桜の後にまさか雪とは想像しませんでしたが信州飯田にも新緑の季節がやってきました。お田植えも始まって田んぼは鏡のようです。信州飯田の新緑は柿の木が結構な役者です。独特な樹皮と淡い緑はこの地域のランドスケープですね。若い葉は天ぷらにしても美味しいです。
 名水猿庫の泉(さるくら)は旧市内から10分程の風越山の懐にあります。この時期は地元さるくら保存会の皆様が希望者に現地でお茶をたてて下さいます。お茶室の上にはいい枝ぶりのもみじがあります。谷間に差し込むスポットライトにかざす新緑はその清々しい空気と相まって爽やかな春を感じさせてくれます。
 花崗岩質の岩の間から湧き出るこの名水。ある研究室の指導を受けて1978年当社が二年間の水選びの後、今日の信州飯田工場という氷の専門工場設立に辿り着くベンチマークとなったのがこの猿庫の泉です。この水を永く尊ぶ文化が信州飯田にはあります。

(上)猿庫の泉(飯田市 風越山麓)お茶室 撮影2018.5.6
(下)飯田市切石より柿の木越しに見る風越山の山肌 撮影2018.5.5