宮下製氷冷藏株式会社

宮下製氷冷蔵株式会社

ときどきの信州飯田ギャラリーのご紹介

信州飯田

野底川の天然記念物

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野底山森林公園 八王子神社の紫陽花(長野県飯田市 市街地から10分)
撮影日 2021.7.12

 昭和36年(1961年)6月信州南部に甚大な被害をもたらした「昭和36年梅雨前線豪雨」を地元では「三六災害」と呼んで、あの橋はあの家はサブロクの後から出来たとか、サブロクの前からあるとか、会話に今もって使われるくらいサブロクとはこの地域では特別な響きをもった言葉です。その三六災害で最も暴れた河川のひとつが飯田市内を流れる野底川です。今日では野底山森林公園と称し真夏でも涼しい鬱蒼とした豊かな森が上流部です。
 実は当社の明治から始まった天然氷の時代には冬に氷を作る氷池と保存する氷倉がこの地域の二カ所に存在し、そのひとつがこの野底川沿いにあったと先代から聞いています。それはその三六災害で流され川底と化してしまったそうで今日では何も残っていません。しかしその時代の痕跡を見つけました。「新氷倉橋」という橋の名となって残っていました。橋の欄干にこの名を見つけて、何か手を合わせたくなるような有り難い気持ちになりました。
 その橋の袂の木をよく見ると拳二つくらいの泡の塊のようなものが。なんと天然記念物モリアオガエルの卵です。
 野底川で新氷倉橋とモリアオガエルの卵との出会い、ブラタモリのエンドミュージックが流れてきそうな気分です。

モリアオガエル=普段は山奥に住み5〜6月になると池の水面上に張り出した木の枝に泡状に卵塊を生む。オタマジャクシは水の中へ落ちて泳ぎだし50日程で四肢が出てやがて森の奥へ帰る。長野県の準絶滅危惧種。繁殖地野底川源流部池ノ平は現在保護されている。しかし産卵シーズンになると里近くまで降りてきている。

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〈左〉野底山森林公園近く 氷倉のあった痕跡 新氷倉橋 撮影日 2021.7.12
〈右〉新氷倉橋ちかく モリアオガエルの卵塊 撮影日 2021.7.12

創業120余年

明治33年(西暦1900年)に飯田の地に宮下氷問屋として創業し百年余り一貫して氷・冷力の世界を歩んでまいりました。昭和55年(西暦1980年)には日本有数の花崗岩地帯である、この伊那谷の良質な天然水を基として袋詰め氷専門工場を創設し、高品質な氷をお届けしております。近年は全国希な規模での氷彫刻技術の構築・冷凍物流事業・食品事業など複合的展開を計っております。これからも未来に向けモノつくりを通して氷・冷力・食の世界をさらに深究し、社会に貢献すると共に独自の企業文化を育んでまいります。